FILOFAXは、英国の辞書にも記載されているほどの有名なブランドです。これほどまで知名度が高い理由は、1980年以降、数々の時代のキーパーソンがこぞってFILOFAXを愛用していたからかもしれません。例えば、映画監督のスピルバーグは、プロジェクト立ち上げの際にFILOFAXをスタッフ全員に贈り、仕事の円滑化を実現させました。また、ウッディ・アレンは熱狂的なFILOFAX愛好家で、歴代のアイテムをコレクションしているとのこと。女優のダイアン・キートンに至っては、FILOFAXにあうリフィル型のサイフを自らデザインして商品化したとも言われています。アメリカ・ハリウッドのメディア関係者や俳優たちに急速に広まったことで、1990年にはついにFILOFAXを題材にした映画「ファイロファックス/ Taking Care of Business(英題)」まで制作されました。こうしてFILOFAXは今やシステム手帳の代名詞となっています。
その名は、真実のファイル。
FILOFAXの名前の由来をご存知でしょうか。それは第二次世界大戦中の1940年12月のこと、ロンドン市内にあったFILOFAXのオフィスは大空襲によって全焼してしまいました。すべてを失ったかに見えた状況の中で、当時の臨時秘書グレース・スカールは、顧客名簿を自分のFILOFAXに更新し、毎日自宅に持ち帰っていたことで難を逃れ、全顧客に「リフィルの生産は続けているのでいつでも注文してください」という案内を発送。こうした彼女の努力によって、FILOFAXは生き延び、後にはこの会社のオーナーになるまでに至ったといいます。彼女がその顧客データにつけていた名前 “File of Facts”(真実のファイル)こそFILOFAXの名前の由来です。